当雑誌創刊の理由は「郵趣雑誌を発行したかった」ではなく「優れた郵趣文献を世の中にもっと出版したかった」ことにあります。
では「優れた郵趣文献(単行本)」とは何でしょうか?
「オリジナルな研究論文」「海外情報の輸入・啓発」「切手展や収集のノウハウ」・・・。
人によってニーズが異なれば定義も異なるのかもしれません。
私は「一人でも多くのフィラテリストに刺激、発見そして挑戦心を持たせる本」と定義しました。
では、その実現に向けた課題は何でしょうか?
実は優れた内容の郵趣文献を書く事ができる人は沢山います。
しかし問題はマーケティング上にありました。
仲間内を越えて、その分野を収集していない人にアピールできる機会が少ない為に出版の費用対効果が見えず、実際に書く迄に至っていない事がほとんどなのです。
この課題に対する当社の試みは「PDFで読む郵趣雑誌」を発行する事でそれは次の様な効果が得られる為です。
- 用紙、印刷、製本、発送、倉庫コストの極小化
- 印刷・製本・発送に要するタイムラグの削減
- 原則カラー化
- 無制限のページ数が実現する掲載記事ジャンルの拡大
この効果の恩恵をうけると、
「ページ数の制限のない安価な郵趣雑誌」の刊行が可能になり、それを通じて、
- 幅広いジャンルの郵趣記事の掲載と
- 安価であるために幅広い読者の獲得が実現できるのではないかと仮定しました。
ページ数が無限なので当雑誌の二本柱は次の通りです。
- その時々のフィラテリストの活動を支援する内容(ピックアップイベントや郵趣活動の記録など)
- 寄稿記事など
寄稿記事の掲載基準は、郵趣記事としてフィラテリストに刺激を与えることができるかということです。既存の郵趣雑誌で掲載を断られた収集家の少ない分野であっても歓迎いたします。
反響のあった寄稿記事を中心に、一冊でも多くの単行本を出版していきたいと考えていますし、ハードルを下げる為にも、単行本の少部数出版を可能にするインフラを整備していきたいと考えています。
結論となりますが、当雑誌の刊行趣旨と編集方針は「優れた郵趣文献を世の中に生み出す為の郵趣雑誌」の立場を担える媒体になる事です。どうぞよろしくお願いいたします。
無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社
代表取締役 吉田 敬